宅配便の料金まとめ
宅配業者は日本にいくつもありますが、もっとも有名な業者のひとつが、佐川急便です。
インターネットショップの中には、配達の指定業者になっているケースも多く、盛んに利用されています。
佐川急便は、世間ではどちらかというと、法人向けの取引が多い業者というイメージがあるかもしれませんが、一般の人でも問題なく利用できます。
荷物を送るほか、空港まで-スーツケースを送ったり、ゴルフバックを送ったり、冷蔵庫や洗濯機のような家電、ベッドなどの家具を単品で送ったり、あるいは引っ越しメニューなど、個人向けの宅配サービスも充実しています。
荷物を送る際は、近くにある営業所や取次店に荷物を持ち込んだり、営業所に電話をして集荷を依頼します。
配達はとても速く、ネットショッピングなら、出荷した翌日もしくは翌々日には自宅に届くため、、とても便利ですよね。
佐川急便の料金は、配送先までの距離、荷物の大きさと重量、輸送する手段やサービス、3つの要素によって算出されます。
小さな荷物を、近くの配送先へ送る場合は、料金は比較的安くすみますが、サイズが大きくなったり、距離が長くなるにつれて料金は上がります。
また、クール便や航空便など特殊な運送方法を選択すると、その分、料金は割高になります。
佐川急便で送ることができる荷物のサイズ
佐川急便の一般的な宅配サービスである「飛脚宅配便」は、160サイズ、30kgのサイズまで送ることができます。
それ以上のサイズは、「飛脚ラージサイズ宅配便」での取り扱いになり、サイズ区分や重量制限などの条件が違ってきます。
飛脚宅配便と飛脚ラージサイズ宅配便の、サイズ区分を表にしました。
飛脚宅配便
サイズ名 | 重量 |
---|---|
60 | 2kgまで |
80 | 5kgまで |
100 | 10kgまで |
140 | 20kgまで |
160 | 30kgまで |
飛脚ラージサイズ宅配便
サイズ名 | 重量 |
---|---|
170 |
|
180 | |
200 | |
220 | |
240 | |
260 |
クロネコヤマトの大型家具・家電配送についての記事はこちら
荷物サイズの計算方法
上の表中の「160サイズ」、「220サイズ」というのは、荷物の「縦・横・高さ」の3辺の長さを合計した長さになります。
たとえば、縦・横・高さが30cm・50cm・20cmの箱の場合は、3辺を合計すると100cmですから、100サイズとすればよいわけです。
紙袋のように、きちっとした四角形をしていない荷物の場合は、縦・横・高さのいちばん長い部分の数字を合計します。その荷物がすっぽり収まるサイズ・形の箱を想定して、そのサイズを測るイメージですね。
長い荷物・薄い荷物の場合
細長い荷物や薄い荷物のように、縦・横・高さのうち、いずれかの1辺が極端に短い形の荷物は、「長尺物」と呼ばれます。
長尺物の場合は一般の荷物とサイズの測り方が異なり、以下のような条件になります。
- 3辺の合計が600cmまでのサイズを送ることができる
- ただし、短い方の2辺の合計は90cmまでであること
- 重量は30kgまで
サイズと重量の区分が合わない場合、料金はどうなる?
上の表でからわかるように、佐川急便では、サイズごとの重量制限が設定されています(レギュラーサイズの場合)。でも、荷物の重量が規定重量からはみ出てしまうことがありますよね。
たとえば、「60サイズ・10kg」ゃ「140サイズ・2kg」のように、小さくて重い荷物や、大きいけれど軽い荷物の場合です。
この場合は、「サイズ」と「重量」の料金を比較して、高額なほうが適応されます。そのため、上の例は
- 60サイズ・10kgの荷物 → 「100サイズ・10kg」の料金
- 140サイズ・2kgの荷物 → 「140サイズ・20kg」の料金
が、それぞれ適応されることになります。
サイズごとの料金の例
サイズごとの料金の違い、そして運送距離による料金の違いを比較しました。
料金エリアが各県ごとに設定されている宅配業者もありますが、佐川急便は関東地方、中国地方のように、料金エリアが地方ごとに設定されています。
関東エリア内、関東エリアから関西エリア、関東エリアから南九州エリア、3つのケースの料金を表にしました。
飛脚宅配便の料金例
サイズ | 関東エリア内 | 関東−関西 | 関西−南九州 |
---|---|---|---|
60サイズ | 756円 | 864円 | 1,188円 |
100サイズ | 1,026円 | 1,404円 | 1,728円 |
160サイズ | 1,836円 | 1,944円 | 2,268円 |
飛脚ラージサイズ宅配便の料金例
サイズ | 関東エリア内 | 関東−関西 | 関東−南九州 |
---|---|---|---|
170サイズ | 2,376円 | 2,484円 | 2,808円 |
220サイズ | 3,726円 | 3,834円 | 4,158円 |
260サイズ | 5,886円 | 5,994円 | 6,318円 |
すべて重量が30kg未満の場合の料金です。
30kgを超えると、上記の料金に270円が加算。40kgを超えるとさらに270円が加算になります。
ラージサイズ便の最大サイズになると、もっとも安いエリアであっても6,000円に近い料金になりますから、かなりの高額ですね。
配送料金を決める要素は主に4つ
飛脚便、クール便、そのほかには……。佐川急便の宅配便サービスいろいろ
飛脚宅配便と飛脚ラージサイズ宅配便について紹介しましたが、佐川急便にはほかにもいろいろな宅配サービスが用意されています。
個人向けのサービスと法人向けのサービスがありますが、ここでは個人向けの宅配サービスに限定して紹介します。
飛脚クール便
生鮮食品、冷凍食品など、温度管理が必要な荷物を送ることができます。
取り扱いサイズの上限は、140サイズ・20kgです。ただし、これを超えるサイズのクール便も送ることができることもあります。営業所に問い合わせてみましょう。
クール便を利用する際は、通常の配送料金に加え、60サイズと80サイズは162円、100サイズは270円、140サイズは324円のクール料金が加算されます。冷蔵品でも冷凍品でも料金は変わりません。
飛脚航空便・飛脚ラージサイズ航空便
航空機を利用して荷物を送るサービスです。
全国どこに送っても翌日に到着するという迅速さが大きなメリットですが、料金は割高になります。また、東京から群馬など、同じ地方エリア内への配送には利用できません。
料金の例
サイズ区分は飛脚宅配便と同じです。
サイズ | 関東−北東北 | 関東−関西 | 関東−沖縄 |
---|---|---|---|
60サイズ | 1,772円 | 1,880円 | 1,880円 |
170サイズ | 9,245円 | 8,921円 | 15,120円 |
飛脚航空便は翌日中に届く便と、もっとスピーディーに、翌日の午前中に届く便を選択することができます。
上の料金例は翌日中配達の料金です。翌日の午前中を希望する場合は、200〜300円程度、料金が高くなると考えてください。
沖縄に荷物を送る場合
一般の飛脚便はトラック輸送のため、荷送人と荷受人の両方が沖縄県内でないと利用することができません。
沖縄から他県に荷物を送ったり、または他県から沖縄に荷物を送る場合は、基本的に飛脚国際便で送ることになります。
飛脚国際宅配便
260サイズ・50kg以内の荷物を海外に送ることができます。利用時には、英語表記の送り状が必要です。
遠方まで送る場合は当然、料金はかなり高額になりますが、2kg以内の小荷物をアジア地域に送るならば、10,000円以内の意外と安い料金で利用することができます。
チャーターサービス
貸切の車両に荷物を積み込み、配送先まで直送で送るサービスです。引越便に近いサービスですね。
たくさんの荷物をいっぺんに送る場合や、宅配便で送るのは不安な精密機器の運送などに向いています。料金は、荷物の量など運送の内容によって異なりますので、近くの営業所まで問い合わせてください。
そのほかのサービス
営業所受け取りサービス
送られてきた荷物を、営業所で受け取ることができるサービスです。
「レコードのコレクターなんだけど、家族の目が厳しいので、買ったレコードを自宅に配送したくない……。」なんてこともありますよね。そんな方に便利なサービスです。
佐川急便の通常の送り状で依頼することができます。また、料金も配送料金だけで、別途サービス料などが要らないのもメリットです。
デメリットは、営業所が少ない地域では、受け取りに行くのが大変なことです。また、受け取りができる時間が決まっている営業所もありますから、事前に確認してください。
セーフティーサービス
高価な品物、大切な品物を送る場合は、事前にセーフティーサービスを申し込んでおきましょう。
- 荷物の預かり、お届けは直接手渡しで行う
- 営業所では、荷物を貴重品室で保管する
- 貴重品専用ケースに入れて運送する
など、紛失や盗難を防止するための対策を取ってもらえます。セーフティーサービスのためのサービス料金は不要です。
運送保険
運送中、紛失や盗難があった場合、荷物を補償する保険です。
補償される損害
- 盗難・紛失
- 破損
- 汚損
- 水濡れ
- 火災
などによって荷物がこうむった損害について、1個の荷物につき、30万円までが補償されます。
ただし、契約者の過失や、荷造りの不完全によって生じた損害や、自然災害によるもの、自然に生じたさびや変質などについては、補償の対象外です。
保険金の支払額は?
- 荷物の価値が50,000円以下の場合は、一律50円
- 50,000円を超えると、10,000円ごとに10円が加算される
このようになっています。51,000円の荷物は、保険料は60円、100,000円の荷物は、保険料は100円です。
荷物の金銭価値については、自己申告でかまわないようです。
保険をかけることができない荷物
- 貨紙幣、小切手、有価証券など
- 金、銀、白金の地金
- 家畜および生動物
保険の対象かどうか不明な場合は、営業所に問い合わせましょう。なお、運送保険は佐川急便の営業所で受け付けています。取次店は対応していないので、ここも注意してください。
これらのサービスは併用することができる
少しでも安く送りたい方は、佐川急便の持ち込み割引を使おう
荷物を依頼するとき、集荷ではなく、佐川急便の営業所や取次店に持ち込みをすると料金が100円安くなります。通常の宅配便でも、クール便でも、同様に100円引きになります。
少しでもお得に利用したいならば持ち込みで依頼するとよいでしょう。
注意点は、割引が適応されるのは元払いの場合です。着払いで送るときは割引が利用できません。
また、佐川急便の取次店への持ち込みはできますが、コンビニ持ち込みはできません。ここは少しまぎらわしいですね。佐川急便のホームページでは、全国の取次店を検索することができます。
持ち込みを考えている方は、お近くの取次店を検索してみるのがおすすめです。
佐川急便は、ほかの宅配業者と比べると割引サービスが少ないですね。
ほかには、法人向けの割引で、大口契約を結ぶと1割〜2割ほど料金が安くなるサービスがあります。
これは、佐川急便の利用頻度が非常に高い顧客には、お得意様として少し料金をおまけしましょう、というサービスです。
ネットショップなどを経営していると、ひと月に100個以上の配送を依頼するのではないでしょうか? こんな方は大口契約の対象に入っている可能性があります。一度、営業所に問い合わせてみてもよいでしょう。
大きな荷物を安くする方法はこちら