輸送に耐えられるよう、しっかりと梱包を!
まず、液晶テレビのサイズによって、あまり大きすぎる場合は、宅配便で送ることができない場合があるので、確認が必要です。発送できるテレビの上限は大体、37インチくらいが一般的なようです。
どのくらいのサイズのテレビなら大丈夫? 上限を超える場合は?
大手の宅配便業者、クロネコヤマト、佐川急便、日本郵便(ゆうパック)のサイズ上限を確認してみました。
区分 | 荷物のサイズ | |
---|---|---|
クロネコヤマト | 160サイズ |
|
佐川急便 | 160サイズ |
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日本郵便 | 170サイズ |
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宅配便には、サイズだけでなく重量の制限があることに注意してください。液晶テレビはブラウン管タイプよりも軽量ですが、大きなテレビの場合は重量がオーバーしていないかを忘れずにチェックしましょう。
テレビのサイズが160サイズを超える場合は、以下の宅配便サービスを利用して送ることができます。
ヤマト便(ヤマト運輸) | 縦・横・高さの合計が200cm以内、重量が30kg以内 |
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らくらく家財宅急便(ヤマト運輸) | 縦・横・高さの合計が450cm以内 |
飛脚ラージサイズ宅配便(佐川急便) | 縦・横・高さの合計が260cm以内、重量が50kg以内 |
大型家具・家電設置輸送サービス(佐川急便) | 縦・横・高さの合計が600cm以内、重量が80kg以内 |
らくらく家財宅急便は宅配便ではなく、引越便になります。また、大型家具・家電設置輸送サービスは、法人のお客様だけの利用になります。ネットショップなどを経営している方におすすめです。
日本郵便では、大型サイズを送るサービスは取り扱っていません。
テレビを安く送る方法はこちらの記事
液晶テレビのサイズを知っておこう
電気店などで見ると、テレビのサイズは「24型」、「42型」のように「型」で表示されていますが、これはテレビの画面の対角線の長さが何インチか、を示しています。24型テレビであれば、対角線が24インチということになります。
型ごとの縦・横の寸法を知っておくと、梱包や料金を調べる目安になって便利です。
22型 | 27.3cm × 48.6cm |
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24型 | 29.9cm × 53.1cm |
32型 | 39.8cm × 70.6cm |
37型 | 46.1cm × 81.1cm |
40型 | 49.8cm × 88.4cm |
現在、液晶テレビはほとんどが16 : 9のワイド画面になっているので、ワイドタイプの寸法だけを載せています。4 : 3の標準タイプのテレビは寸法が異なってきますので、注意してください。
梱包が終わったあとの荷物のサイズは、テレビの奥行のサイズと梱包材の厚みも加わるので、実際のテレビよりもふた回りほど大きくなると思います。
テレビのサイズはなぜ対角線で測る?
上で述べたように、テレビの画面サイズは対角線の長さで表示されます。
テレビが登場した当時、テレビの画面は円形をしていました。そのため、円の直径で画面サイズを表記していました。
その後、テレビ画面は楕円形から長方形に変わっていくのですが、画面を横切る直線の長さでサイズを表記するスタイルはそのまま残り続け、現在も対角線の長さが画面サイズになっているのです。
ちなみに「24インチテレビ」と表記しないのは、商法の規定で、商取引の際に「インチ」表記は使うことができないためなのだそうです。
液晶テレビの梱包方法は?
液晶テレビが配送可能なサイズだったら、厳重に梱包してから送ることになります。テレビを購入したときに入っていた、段ボール箱を使用するのが、一番簡単で確実な梱包方法です。
商品の外箱は、もともと輸送を考えて作られています。形が合っているので、梱包が不充分という理由で配送業者に断られる確率もぐっと減りますし、強度があるので輸送中にテレビが破損するリスクも減らすことができます。
箱だけでなく、発泡スチロールなどの緩衝剤も一緒に保管しておくと、さらに便利です。
しかし、大きな段ボール箱や緩衝剤は、かなりかさばりますし、保管していない場合も多いかもしれません。
近くの電気屋さんに行って、同型のテレビの外箱があればいただいたり、テレビのメーカーに問い合わせて、外箱だけを送ってもらうという方法もあるようですが、送付には、それなりの日数がかかります。
配送業者によっては、梱包資材を販売している業者もあります。液晶テレビに使えるような梱包材があるかどうか、確認してみるのもよいでしょう。
そのときの状況、テレビの大きさなどによって、最適な方法を選びましょう。
テレビを安く送る方法はこちらの記事
液晶テレビを自分で梱包する際のコツ、注意点など
箱や梱包材をもらうことができない場合は、手持ちの段ボール箱などを利用して自分でテレビを梱包することになります。
液晶テレビの梱包を自分で行うときは、できるだけしっかりと、たとえ落としたり倒したりしてもテレビ内部の機器に直接影響しないようにすることが必要になってきます。
輸送に耐えられる梱包でないと荷受けしてもらえません。
液晶テレビの梱包は、テレビをいかにダメージから保護するかがポイント
段ボール箱をそのまま利用する方法
以下の梱包材を用意します。
- 送りたいテレビよりも二回り程度大きい段ボール箱
- スチロールの緩衝剤
- エアキャップ
まず、段ボール箱の中にスチロールの緩衝材を入れ、エアキャップで梱包したテレビを入れます。周りや上部に緩衝剤をつめて、テレビがすっかり埋もれたような状態にします。そして段ボールのふたをします。
輸送中に、箱が壊れたり、開いてしまってはテレビの破損・故障につながるので、通常はガムテープのみで済ませる場合でも、ビニールタイでしっかり締めると安心です。
段ボール箱に入らない場合は
液晶テレビが大きくて段ボール箱に入らない、または、テレビの大きさに合った箱がない場合は、段ボールを巻きつけて梱包します。
- 大きめの段ボール箱 2〜3個
- プラスチック段ボール
- エアキャップ
を用意します。プラスチック段ボールというのは、ポリプロピレン樹脂でできた段ボール材です。軽量でハサミで簡単にカットでき、扱いやすい素材です。
緩衝材で保護する
まずは、傷がつかないようにテレビをエアキャップですっぽりと覆います。次に、液晶画面の大きさに合わせてプラスチック段ボールをカットし、テレビの画面の上に貼りつけてカバーします。
エアキャップや紙の段ボールはやわらかい素材なので、もしも運送中に、テレビに堅いものやとがったものがぶつかると、梱包材ごとへこんで液晶を傷つけてしまう可能性があります。
そのため、硬いプラスチックで液晶画面を保護するわけです。
上の、段ボール箱をにテレビを入れる場合も、液晶画面にプラスチック段ボールを貼っておくと、より安心ですね。
テレビの画面を段ボールで覆う
1枚の板になるように段ボール箱を切って開きます。段ボールを巻きつけるようにしてテレビ全体を覆います。段ボールの長さが足りない場合は、左右から包むようにして覆うとよいでしょう。
ガムテープで止めたら、同じようにしてテレビの上部にも段ボールをかぶせ、ガムテープで止めます。
テレビの足部分を段ボールで覆う
足がついているタイプの液晶テレビは、足部分をエアキャップで包み、段ボールを下からかぶせてガムテープで固定します。
左右に隙間ができるので、ここもガムテープを貼り重ねてふさぎましょう。梱包の強度を高めたい場合は、テレビの足の下にプラスチック段ボールの板を敷いてから段ボールをかぶせると効果的です。
ガムテープは紙製よりも、貼り重ねてもはがれない布製がおすすめです。
液晶テレビをさらに安全に送るために
テレビは立てた状態で梱包する
まず注意したいのは、テレビを寝かせた状態で梱包しない、ということです。
テレビはもともと、立てた状態で使用するように作られたものですので、寝かせた状態で運ぶと、輸送中に思わぬ箇所に故障が起きてしまう可能性があります。
テレビを通常使用するときのように、立てた状態にすることを忘れないようにしましょう。
テレビのコンセントは、輸送中に動いて液晶画面に傷をつけてしまうこともあるので、テープで固定すると安心です。ケーブル類と一緒に、別に梱包してもいいですね。
注意書きをしておく
段ボールでテレビ全体を梱包してしまうと、一見しただけでは上下がわかりづらくなります。さかさまに置かれないよう、上部に「この面を上に」などと、注意書きをしておきます。
また、いちばん破損しやすい液晶面にも、「液晶パネル側 取扱注意」など、注意書きをするとよいでしょう。
細かいことですが、これらの注意書きは梱包材に直接書くよりも、白い紙に書いて貼り付けたほうがよいと思います。段ボール箱は商品名や会社名などがプリントされているため、書いた文字は意外と目立ちづらいことがあります。
梱包が面倒な方は……
液晶テレビの梱包方法を紹介しましたが、意外と面倒だな、と感じた方も多いかもしれません。また、デリケートなテレビを、破損しないように梱包する自信がない、という方もあることでしょう。
そんな方は、上で紹介した、「らくらく家財宅急便」がおすすめです。宅配便は基本的に梱包は自分で行わなければいけませんが、こちらは引越便ですので、梱包サービスを頼むことができます。
宅配便で送るより料金は高くなりますが、梱包の手間は丸ごと省くことができます。
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